《Endlessly〜何処までも〜》



纏わりつくような熱気が消え、痛みさえ覚えるほどの冷気が一気に体を侵食していく。
遙かなる深淵へ。体は鉛のように、重く沈んでいく。

これが死という感覚か。ならば、己の堕ち往く先は地獄か。
神は、地獄は世界の底に在ると言った。そこに堕ちれば最後、二度と救われず、永遠の責め苦に苛まれるという。
そして神は人がそこに堕ちぬよう、救うためにいるとされている。

だが俺は知っている。神などこの世にはいない。天も地獄もない。ただあるのは、厳然たる生と死。
そして今、俺は着実に死を迎えようとしている。でも、俺はまだ死ねない。俺にはまだ、やらなければならないことがある。

凍て付く奔流の中で幻影の神を斬り払い、俺は遙かな光明へ、必死に手を伸ばした。



(修正版での変更点は、加筆、メインキャラクターの削除と役割の統合、それにともなう展開の変更、が挙げられます)


序章

一章 〜青年と少女〜

二章 〜迫る影〜

三章 〜石の牢獄〜

四章 〜狙われる者〜

五章 〜遠い悲しみ〜

六章 〜二つの再会〜


七章 〜吹き荒れる紅〜前編

七章 〜吹き荒れる紅〜後編



※以下、修正のため公開停止中



八章 〜虚像の縛り〜

九章 〜辿りゆく軌跡〜


番外編 〜百合の園〜


十章 〜想い〜前編

十章 〜想い〜後編

十一章 〜終末へ〜

十二章 〜操られる糸〜

十三章 〜血の結い〜

十四章 〜神の子〜前編

十四章 〜神の子〜中編

十四章 〜神の子〜後編

十五章 〜望んだ世界へ〜


エピローグ 〜何処までも〜



〔登場人物紹介・資料〕


(注意。この物語はフィクションです。登場人物達が言う《神》は、世界における如何なるものでもありません)


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